芹が谷整形外科クリニックのブログ

当院のリハビリテーションについて

2021年04月01日

テーマ:

 院長の平出です。本日は当院のリハビリテーションについてご説明したいと思います。クリニックで行うリハビリテーションには①器械を用いた物理療法②理学療法士や作業療法士が行う理学療法・作業療法があります。①の器械を用いた物理療法は整形外科に限らず、最近では一般内科やその他の診療科でも幅広く行われておりますが、②の理学療法士によるリハビリテーションは高い専門性厳しい施設基準をクリアする必要があるため、クリニックレベルではあまり普及していないのが現状です。

 超高齢化社会を迎えつつある中、実は「寝たきり」の原因疾患の第1位は脳血管疾患から運動器疾患へと移り変わろうとしています。骨折や関節疾患、脊椎疾患などが原因で運動機能が落ちると、それに伴い生活の質(=ADL)が低下し、最悪「寝たきり」状態に繋がります。私は長年の病院での勤務経験から、寝たきり予防という観点からは運動器リハビリテーションが極めて重要であると考え、予てから「クリニックを設立するならリハビリテーションが充実したクリニックにしよう」と心に決めておりました。

 リハビリテーションと一口に言いましても、担当する医師の臨床能力、そして実際に理学療法を行うセラピストの技術経験が極めて重要であることは言うまでもありません。当院では日本整形外科学会認定リハビリテーション医である私の指導の下、3名の理学療法士と5名のリハビリ補助者がリハビリテーションに従事しています。当院の理学療法士は急性期(=手術・発症前後)、回復期(急性期以降)、訪問リハビリテーション等の豊富な臨床経験があり、幅広い患者様に対応できる体制となっております。

 上記に加え、物理療法につきましてもエルゴノミクス(=人間工学)に基づいた器械を取り揃えており、幅広い疾患に対応しています。またこの度、3Fスペースの一部をリハ室の増床に充て、2021年5月1日(土)リニューアルオープンしました。2Fリハ室は主に物理療法、3Fリハ室は理学療法と、治療スペースを分けることでソーシャルディスタンスを保ちながら、ゆったりとリハビリを受けていただくことが可能となります。手術前後の患者様に限らず、交通事故の後遺症に悩んでいる、寝たきりを予防したい、という患者様からの様々なご要望にも、できる限りお応え致しますので、ぜひお気軽にご相談ください。